ローマのユスティン・クライファート【写真:Getty Images】
現地時間2日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第2節の試合で、ローマはチェコのヴィクトリア・プルゼニをホームに迎えて5-0の大勝を飾った。移籍後初ゴールを挙げたFWユスティン・クライファートは、悲劇に見舞われた元チームメートにその1点を捧げた。
元オランダ代表ストライカーのパトリック・クライファート氏を父に持つユスティンは、母国のアヤックスから今季ローマに加入。プルゼニ戦でチームの4点目となるゴールを挙げ、移籍後初ゴールを記録した。CLにおけるローマの最年少ゴール記録も更新する1点だった。
クライファートは得点後に、チームスタッフから受け取った「34番」のユニフォームを掲げた。自身と同じ背番号だが、その番号の上につけられていたのは「ヌリ」という名前だ。
クライファートがゴールを捧げた相手は、アヤックス下部組織で長年一緒にプレーしていたMFアブデラク・ヌリ。ヌリは昨年7月のプレシーズンマッチ中に心臓発作を起こして倒れ、一命は取り留めたが、いまだ完全回復には至っていない。
ローマに加入したクライファートが背番号34を選んだのも、ヌリがアヤックスでつけていた番号という理由だった。今後もこの番号を背負ってゴールを積み重ねていきたいと願っていることだろう。
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