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Jリーグ 12年前

優勝候補・柏に完勝したFC東京。昨季と何が違うのか?

9日、J1第2節、FC東京対柏レイソルの一戦が味の素スタジアムで行われ、ホームのFC東京が3-0で勝利した。優勝候補を下したFC東京は昨季と何が違うのか? 完勝に隠されたFC東京の変化を追う。

text by 植田路生 photo by Kenzaburo Matsuoka

ネルシーニョ「我々はすべての面で下回っていた」

 FC東京のホーム開幕戦となった、9日の柏レイソル戦。どちらも第1節に勝利しており、開幕ダッシュをかけるためには是が非でも勝ちたいところだ。ちなみに、ここ4シーズン、J1で優勝したチームは開幕5試合で4勝をあげている。スタートでつまずかないことがいかに重要かがわかる。

 J1優勝を目標に掲げているFC東京と、ACLとの二冠を目指す柏。拮抗した試合が予想されたが、スコアは思わぬ大差がついた。


2得点を挙げた渡邉千真【写真:松岡健三郎】

 6分、米本拓司のスルーパスに抜け出した渡邉千真が左足を振り抜くと、ボールはGK菅野孝憲の手をかすめ、FC東京が先制点をあげる。その後もホームのFC東京が押しこむ展開が続き、28分には再び渡邊の左足から追加点が生まれる。

 左サイドで太田宏介が競り合いに勝つと、ボールは中央で待つ、東慶悟の下へ。東はややダフったようになるが、それが功を奏し、ボールは渡邊の下へ転がり、それを冷静に流し込んだ。

 FC東京は後半にもリードを広げる。78分、長谷川アーリアジャスールが左サイドからカットイン気味に中へドリブルを仕掛け、右足でシュート。ボールはゴール右上へと突き刺さり、3-0。試合はそのまま終了した。

 スコアもさることながら、内容も伴っての完勝。ジョルジ・ワグネルがケガで欠場したとはいえ(3週間の離脱が発表された)、敵将のネルシーニョ監督は「我々はすべての面で下回っていた」と試合後に歯が立たなかったことを認めている。

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