PSG生え抜きのMFアドリアン・ラビオに欧州各国のビッグクラブが関心を示している【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織で育ち、トップチームの主力に成長したMFアドリアン・ラビオ。ロシアワールドカップでのフランス代表メンバー入りは逃したが、23歳と若く将来性を高く評価されている。
ところが来夏にPSGとの契約満了を迎えるにもかかわらず、延長交渉は進んでいない。そのため、今夏は残留に落ち着いたが、当然欧州各国のビッグクラブが関心を寄せる人気銘柄になっている。英紙『ミラー』など複数メディアによれば、バルセロナ、ユベントス、トッテナム、マンチェスター・シティが四つ巴の争奪戦を繰り広げているようだ。
昨季はフランス・リーグ1で31試合に出場したラビオは、今季もすでにリーグ戦5試合出場1得点を記録している。PSGでは主力待遇を受けているが、クラブ側は来夏にフリーで退団されるリスクを考慮し、冬の移籍市場での売却も検討しているようだ。
この夏に、契約延長オファーをすでに2度も固辞されており、もはや移籍は避けられないとの見方もある。そして特にラビオに強い関心を寄せるのは、マンチェスター・シティだと、フランスのラジオ『RAC1』は伝えている。
実はラビオにとってシティは「古巣」になる。2008年に13歳の頃、短期間ながら同クラブのアカデミーに所属していた経験を持っているのだ。その縁を生かし、シティはすでにラビオ側に接触を図って、今夏の移籍も模索していたという。
ロシアワールドカップ直前にはフランス代表入りをめぐって、「予備登録なら拒否」の姿勢を示して物議を醸した23歳の周囲がにわかに騒がしくなってきている。自己主張の強いタイプだけに、これから冬の移籍市場開幕まで何かしらの動きがあってもおかしくなさそうだ。
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