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遅すぎるキエーヴォ勝ち点剥奪にクロトーネ会長が激怒「最低だ。馬鹿げている」

text by 編集部 photo by Getty Images

キエーヴォ
キエーヴォの勝ち点を剥奪【写真:Getty Images】

 イタリアサッカー連盟(FIGC)は13日、不正会計が発覚したキエーヴォの勝ち点3ポイントの剥奪と20万ユーロ(約2600万円)の罰金処分を発表した。この一報を受けて、イタリア2部(セリエB)に降格したクロトーネのジャンニ・ヴレンナ会長が不満を示したと、13日に伊メディア『フットボールイタリア』が報じている。

 キエーヴォは過去3シーズンにわたり、破産したチェゼーナとの間で選手移籍による2500万ユーロ(約32億4000万円)のキャピタルゲインを得たと虚偽申告していた。これを受けて、裁判所は1シーズンにつき5ポイントずつ、合計15ポイントの勝ち点剥奪とキエーヴォのルカ・カンペデッリ会長に36ヶ月の職務停止を要求していた。

 だが、イタリアサッカー連盟の下した決断は勝ち点3の剥奪と20万ユーロの罰金処分。処分内容によっては、今季開幕前にキエーヴォがセリエBへ降格し、降格したクロトーネがセリエAに復帰していた可能性もあった。発表の内容と、遅すぎる判決にヴレンナ会長は不満を爆発させている。

「最低だ。馬鹿げている。3年間もキエーヴォは不正会計をしておいて、1シーズンにつき勝ち点剥奪は1ポイントだけだと。冗談じゃない。イタリアサッカー史において、恥ずべき汚点だ。それに9月まで調査を延長して発表するなんて、意図的にタイミングをずらしたように思える。我々は非常に小さなクラブであり、チーム作りにおいて収支のバランスに細心の注意を払っている。それなのに他のクラブが不正会計を行なっていたなんて。これは平等な戦いではない」

【了】

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