リベリアのジョージ・ウェア大統領【写真:Getty Images】
現地時間11日に行われたナイジェリア代表対リベリア代表の国際親善試合に、リベリアの大統領を務める51歳のジョージ・ウェアが出場した。英メディア『BBC』などが伝えている。
現在51歳のウェアはかつてモナコやパリ・サンジェルマン(PSG)、ミランなどで活躍した伝説的選手。驚異的な身体能力を武器として「リベリアの怪人」の異名を取り、1995年には欧州国籍以外の選手にも対象が拡大されたバロンドールを受賞した。現在に至るまで唯一のアフリカ国籍の受賞者となっている。
2003年には現役を引退し、母国リベリアで政治家の道を歩む。今年1月には大統領選に勝利してリベリア大統領に就任した。
そのウェアが、15年ぶりにピッチへの復帰を果たした。リベリアの首都モンロビアで行われたナイジェリア代表との試合に先発出場し、79分までプレー。交代でベンチに下がる際にはスタンディングオベーションで見送られたとのことだ。
ウェアの着用していた背番号「14」を永久欠番とするための記念試合として組まれた試合だったが、国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトのスケジュールにも記載され、国際Aマッチの扱いを受けている。レスター・シティのFWケレチ・イヘアナチョやMFウィルフレッド・エンディディなど主力選手も出場したナイジェリアが2-1の勝利を収めた。
なお、同日に行われたアメリカ代表対メキシコ代表の国際親善試合にはPSGに所属する息子のFWティモシー・ウェアがアメリカ代表として出場。同じ日に親子で異なる国の代表選手としてプレーするという珍しい例となった。
【了】