日本代表の森保一監督【写真:舩木渉】
日本代表の森保一監督は10日、キリンチャレンジカップ2018のコスタリカ戦に向けて前日記者会見に臨んだ。
冒頭で「この度の台風21号、そして北海道大地震で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしていますとともに、大阪をはじめとする関西で被災された方々、そして北海道で被災された方々の暮らしが1日でも速く戻りますようお祈りしています。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます」と述べた森保監督。
初陣になるはずだった7日のチリ戦は、前日に北海道で起きた大地震の影響で中止になってしまったが、「北海道の震災で我々も札幌にいましたけど、サッカーをしてもいいのかというくらいの状況だったので、そこは仕方ないと思いますし、これまで招集から過ごした時間を無駄にすることないよう、この1試合にぶつけたい」と意気込みを語った。
コスタリカ戦で示したいのは「勝負にこだわって戦うということ」とも森保監督は強調する。タフに、粘り強く戦う姿勢は、兼任監督として指揮を執るU-21日本代表でも選手たちに要求しているもの。それを変わりなく、A代表でも表現したいところだ。
「まずはピッチ上で、そしてピッチ外でも色々な方に日頃から応援していただいています。我々はサッカーを通して、応援していただいているサポーターや日本国民の皆さん、そして関西や北海道で被災された皆様に励ましのメッセージを送る、何よりも我々がタフに粘り強く戦い抜くということ、熱い試合をして被災地で頑張っている方々に励ましを送れればと思っています」
森保監督は「熱い試合」で被災地に勇気を届けられるか。コスタリカ代表のロナルド・ゴンザレス監督も「日本の皆さんに喜びを届けたい」と同じ思いでいる。両チームのぶつかり合いは熱のこもったものになるはずだ。
(取材・文:舩木渉)
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