森保ジャパン、初陣は4バックが濃厚
9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震の影響で7日のチリ戦は中止となった。「(試合が)できないのは当然だと捉えています」と森保一監督は語るが、新体制で“初陣”となるべき試合がなくなり、23人(杉本健勇は怪我で途中離脱)のメンバーを正式な試合でフルにテストすることはできなくなったことについては大きな痛手であったことを認めている。
チリ戦がなくなったことを受けて、被災翌日の7日に、1本目が35分、2本目が22分ほどの紅白戦を行った。その内容についてはチリ戦でやりたかったことも「全てではないですけど含まれています」と語るが「戦術的なところは半分くらい」と言うように、4-4-2で基本的な攻守の切り替えや守備のスタートといったところをベースにしながら選手の特徴や意識、コミュニケーションといったところをチェックしたようだ。
大阪に移った9日の非公開練習ではゲーム形式でさらに具体的な戦術の指示が出たようだが、11日のコスタリカ戦も4バックで臨むことは確実。前線は選手の組み合わせにより2トップ気味になるのか、縦関係になるのか違ってくると思われるが、基本的には紅白戦の通り中盤には2人のボランチとやや上がり目の両サイドハーフで構成されそうだ。その意味で7日の紅白戦はコスタリカ戦に向けても参考になるだろう。
その紅白戦ではキャプテンに指名された青山敏弘やロシアワールドカップメンバーの槙野智章が入ったビブスなし組が主力組と見られている。GKに東口順昭、4バックに右から室屋成、三浦弦太、槙野、車屋紳太郎、ボランチに青山と遠藤航、右サイドハーフに堂安律、左サイドハーフに中島翔哉、2トップが小林悠と南野拓実だった。小林と南野の関係は守備になると2人が横並びになるが、攻撃時は縦関係になる時間が長く、イメージとしては4-4-1-1あるいは4-2-3-1と言えるかもしれない。