アピールできなければ東京五輪世代がベースに?
日本代表の森保一監督はA代表での初陣となる9月7日のチリ戦、11日のコスタリカ戦に向けた23人のメンバーを発表。東京五輪世代の堂安律(フローニンゲン)、冨安健洋(シントトロイデン)、伊藤達哉(ハンブルガー)に加え佐々木翔(サンフレッチェ広島)が初選出された。一方でロシアW杯で惜しくも本大会のメンバーから外れた、もしくは本大会で出番のなかった“リオ五輪世代”の選手たちが数多く名を連ねた。
「W杯ロシア大会に出ていた選手で、基本的に海外でプレーしている選手の招集は、今回は見送りました。ただし、リオデジャネイロ五輪世代より下の年代の選手に関しては、海外でプレーしている選手でも、シーズンのスタート時期なのでその選手の立ち位置や状況を踏まえながら、招集させてもらいました」
そう語る森保監督。東京五輪代表との兼任でA代表の監督に就任した経緯があり、”世代間の融合”というとロシアW杯で主力を張った中堅・ベテラン勢と東京五輪世代の間に当たるリオ五輪世代が軽視されることも起こりうる。
ただ、今回はリオ五輪世代から多くの選手を招集したことにより、常識的に考えれば4年後のカタールW杯でベースになっていくべき彼らの資質を見極める格好のチャンスだ。言い換えればここで彼らがアピールできなければ、ロシアW杯の主力メンバーを軸に東京五輪世代を加える形がベースになって行くことも起こりうる。
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