韓国代表のソン・フンミン【写真:Getty Images】
インドネシアで開催されているアジア大会2018の男子サッカーは27日に準々決勝が行われ、準決勝へ進む4チームが決まった。トッテナムに所属する韓国代表FWソン・フンミンが兵役免除を勝ち取ることができるかどうか、英国メディアでも注目が強まっている。
現在26歳のソン・フンミンにとっては、今回のアジア大会で優勝することが兵役免除の“ラストチャンス”。優勝を逃せば兵役代わりに軍隊クラブでプレーするため約2年間の帰国を強いられ、欧州でのキャリア中断を余儀なくされることになる。
敗れれば大会終了となる決勝トーナメントへ進み、韓国は27日の準々決勝でウズベキスタンと対戦。一旦は逆転を許す大苦戦となり、3-3で延長戦にもつれ込んだが、最後は延長後半にPKで決勝点を奪って4強進出を果たした。
ソン・フンミンはトッテナムの主力選手でもあり、兵役免除の行方については英国メディアからの注目度も高い。『スカイ・スポーツ』は韓国の準決勝進出を伝えつつ、「今後の2試合で敗れればソンのプレミアリーグでのキャリアは深刻な中断を強いられる」と伝えている。
『BBC』は韓国の兵役制度について特集記事を組み、過去の事例や他スポーツのケースなども紹介。『ザ・サン』紙は準決勝進出によってソン・フンミンのトッテナム復帰が遅れることに触れつつ、「スパーズのマウリシオ・ポチェッティーノ監督にとって長期的には良いニュース」と述べている。
兵役免除まで「あと2勝」となった韓国は、29日に行われる準決勝でベトナムと対戦。決勝または3位決定戦では日本とUAEのどちらかと対戦することになる。
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