リバプールのGKアリソン【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグ第3節の試合が行われ、リバプールがブライトンに1-0の勝利を収めた。この試合でリバプールのGKアリソンが見せたひとつのプレーが話題となっている。
リバプールは前半23分にエースのFWモハメド・サラーが先制ゴール。そのまま1点リードで迎えた68分、DFフィルジル・ファン・ダイクがアリソンへのバックパスを送ると、ブライトンのMFアントニー・ノッカートがプレスをかけにいった。
通常であればGKは大きくボールを蹴り出すなど安全なプレーを選択するところ。だがアリソンは足元に転がってきたボールを巧みなチップキックで浮かせてノッカートの頭上を抜き、もう一度ボールを持ってから落ち着いてファン・ダイクにパスを返した。
GKらしからぬプレーには観客席から喝采が浴びせられたが、ユルゲン・クロップ監督は複雑な思いのようだ。「監督にとってはあまりクールではない。うまくいけばクールだがね」と試合後の会見で苦言を呈している。
「彼には十分な自信がある。見せつけるためにやったわけではなく、あの状況を切り抜けるためにやったことだ」と理解を示しつつ、「ヘディングシュートを止めてくれたセーブの方がチップキックよりも良かった」と“本業”での活躍を称えた。
アリソンは後半終了間際にMFパスカル・グロスのヘディングを好セーブで阻み、リバプールの勝利に貢献した。リーグ戦3試合連続のクリーンシート(無失点)を達成し、リバプールは開幕3連勝で首位に立っている。
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