ついに決めた移籍後初ゴール
端正なマスクにようやく笑顔が浮かんだ。今夏、サガン鳥栖に加入したフェルナンド・トーレスが、移籍後初得点を奪っている。
ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタとの競演も期待されたが、2人ともベンチスタート。それでも、イニエスタが56分に出場すると、その8分後にトーレスも登場した。試合はすでに鳥栖が2-0とリードを奪っていた。
鳥栖は速い攻撃を仕掛け、後ろから選手がどんどん追い越していく。先制点の場面はフィードに反応した福田晃斗が左でタメを作ると、オーバーラップした三丸拡が相手のオウンゴールを誘発した。50分には安在和樹が後方から飛び出すと、相手のマークに捕まらずネットを揺らした。
そして、試合を終わらせたのがトーレスだった。84分、高橋秀人が相手ゴールライン付近にフィードを送り、福田がトリッキーなターンで相手を外す。この時、トーレスはペナルティエリア内でフリーとなっていた。寄せが遅れた相手を尻目に、元スペイン代表ストライカーは右足ダイレクトで合わせる。丁寧なシュートは右ポストの内側に当たり、ゴールに吸い込まれた。
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