レアル・マドリーのケイラー・ナバス【写真:Getty Images】
チリ代表GKクラウディオ・ブラーボの負傷により控えGK不足となるマンチェスター・シティは、レアル・マドリーのコスタリカ代表GKケイラー・ナバスの獲得に動く可能性があるとも報じられている。
ブラーボはアキレス腱断裂のため離脱を強いられることが20日に発表された。今季中の復帰は難しいとの見方もある。シティではブラジル代表GKエデルソンがレギュラーとしてプレーしているが、控えはトップチームで出場経験のない20歳のダニエル・グリムショーのみとなる。
この夏にはジョー・ハートをバーンリーへ、アンガス・ガンをサウサンプトンへ完全移籍で放出。オランダのNACブレダにはU-21モンテネグロ代表の19歳GKアリヤネト・ムリッチをレンタルしているが、地元紙『マンチェスター・イブニング・ニュース』はシティが同選手を呼び戻す可能性は低いとの見方を伝えている。
プレミアリーグの移籍市場は今月9日で終了したため、新たに獲得できるのは現在フリーの選手のみとなる。だが英『スカイ・スポーツ』は、プレミアリーグのメンバー規定に沿うためには、シティは21歳までに3年以上イングランドでプレーした「ホームグロウン」選手しか獲得できない可能性もあると伝えている。
欧州の移籍市場が閉じる8月末に最終メンバーが提出されるまでは、シティが「ホームグロウン」以外の選手を獲得できるかどうかは不透明とのこと。もし不可能なら、クリスタル・パレスを退団した元ブラジル代表GKジエゴ・カバリエリなどは補強の候補から外れるとされている。『マンチェスター・イブニング・ニュース』が候補の一人として挙げた川島永嗣も対象外ということになる。
一方でスペイン『アス』は、シティが新戦力候補の一人としてナバスの獲得も検討していると伝えた。昨季までマドリーのレギュラーを務め、今季リーガ開幕戦でもゴールを守ったナバスだが、チェルシーからティボー・クルトワが加入したことでポジションは脅かされている。
移籍市場が終了した現状では、原則的にはシティがナバスを獲得するのは不可能。GK不足の緊急事態によりプレミアリーグが「エマージェンシーローン(緊急レンタル)」を認めれば可能となるが、『スカイ・スポーツ』はエデルソンとグリムショーがいる現状では特例が認められる可能性は低いと述べている。
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