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元U-20伊代表GK、高速道路崩落から奇跡の生還。「死ぬとしか思えなかった」

text by 編集部 photo by Getty Images

ジェノバ
ジェノバで崩落した高速道路【写真:Getty Images】

 イタリア北部のジェノバで、現地時間14日に高速道路の高架橋が突然崩落する事故が発生した。道路上を走っていた車の落下などにより多くの死傷者が出ている。

 イタリアメディアの報道によれば、現時点で犠牲者は30名以上。だが、崩落する道路とともに転落しながらも奇跡的に生還した者もいた。その中には一人のサッカー選手も含まれていた。

 事故に巻き込まれたのは33歳のGKダビデ・カペッロ。かつてはカリアリに所属し、セリエB(2部)で2試合に出場したこともあった。U-20イタリア代表でのプレー経験もある選手だった。

 現在は消防士として働きつつ、下部リーグでアマチュアとしてプレーしているというカペッロは、高速道路が崩落した瞬間にその上を車で走行していた。約80メートルとされる高さから転落したが、幸い軽傷で済んだとのことだ。

『ANSA通信』などイタリア複数メディアが同選手の証言を伝えている。「大きな音が聞こえて、空間に引きずり降ろされた。遊園地(のジェットコースターなど)と同じような感覚だった。死ぬとしか思えなかった」と崩落の瞬間について語った。「映画のようだった。あちこちに瓦礫があり、周りの全てが崩れ落ちていた。本当に大惨事だった」と振り返っている。

「アスファルトにくっついて落下し、おそらく橋脚の存在により守られた場所に着地した。生きているのは奇跡だ」とカペッロ。転落後は車に閉じ込められた状態となったが、父親に電話で無事を報告したあと、自力で脱出できたという。

【了】

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