指揮官は「守備的にはならない」と断言
太陽が地平線に沈んでもうだるような暑さが続く嫌な夜だった。1日に行われた明治安田生命J1リーグ第19節、横浜F・マリノスはサンフレッチェ広島に1-4で敗れた。まさに完敗である。
試合後、マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督は「全体を通して指導のやり方や戦い方を変えるつもりはない。もっとディフェンシブになるということはなく、今のサッカーを極めていきたい。結果に対するすべての責任は私が負う」と言い切った。それでも何かを変えるべきタイミングではあるだろう。
ロシアワールドカップによる中断期間が明けてからの3試合で11失点。先月28日の清水エスパルス戦は台風の影響で延期になったが、5失点で大敗を喫したFC東京戦の後、何人もの選手たちが「次の試合こそが重要」と位置づけていた。それにもかかわらず、4つのゴールを奪われてしまったことは重く受け止めるべきだ。
広島戦は失点の仕方も悪かった。マリノスは前半からいくつも決定機を作られ、GK飯倉大樹の奮闘によってしのいでいたが、ハーフタイム突入の直前にPKで均衡が崩れた。後半開始直後にコーナーキックからあっさり追加点を奪われると、その直後にも一瞬の気の緩みを突かれて3失点目。これで試合の大勢が決まり、終盤にも失点した。
ポステコグルー監督は「後半最初の15分に失点してしまった。今季はそういう形で崩れる試合が多い」と指摘し、飯倉も「後半頭の2点で、広島のやりたいサッカーにはまってしまった」と悔やんだ。5失点したFC東京戦も前後半の開始から15分までにゴールを奪われていたが、同じような展開が続いてしまった。