スペインサッカー連盟のルイス・ルビアレス会長【写真:Getty Images】
スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス会長は、ワールドカップ開幕直前に代表監督を交代させるという決断について、アメリカ前大統領のバラク・オバマ氏から支持されたと主張している。スペインラジオ『カデナ・コペ』に語った。
RFEFはワールドカップ初戦のわずか2日前という異例のタイミングでフレン・ロペテギ監督の解任を発表。その理由は同監督がレアル・マドリーと秘密裏に交渉を行い、ワールドカップ後にRFEFとの契約を解除してマドリー新監督に就任すると決めたことだった。
代役としてフェルナンド・イエロ監督がチームを率いることになったが、優勝候補の一角だったスペインは格下とみられていた開催国ロシアに敗れて決勝トーナメント1回戦で敗退する結果に終わった。監督や選手たち以上に、ルビアレス会長を“戦犯”として批判する声も上がっている。
しかしルビアレス会長によれば、オバマ氏はその決断を支持している様子だという。7月にスペインを訪問した同氏と対面した際の会話を振り返っている。
「驚いたのは、想像以上に彼が事情を知っていたことだ」とルビアレス会長。「彼が私に伝えようとしたのは、一般的には何も行動しない方が反発や批判は少ないが、行動すべき時もあるということだ。私の見たところでは、彼や彼の周囲は我々の下した決断と同じ考えだったと思う」と語った。
ワールドカップで指揮を執ったイエロ監督は大会後に退任。スペイン代表の新監督には、元バルセロナ指揮官のルイス・エンリケ氏が就任している。
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