ベルギー代表のエデン・アザール【写真:Getty Images】
チェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールは、レアル・マドリーへ移籍する可能性は低くなったようだ。イギリスやスペインの複数メディアが伝えている。
マドリーはこの夏の移籍市場でFWクリスティアーノ・ロナウドがユベントスへ移籍。エースの穴を埋める新たな大物選手として、以前からたびたび関心が噂されていたアザールの獲得に動いていると報じられていた。同じくチェルシーのGKティボー・クルトワとともにマドリー移籍が合意に達したとの一部報道もあった。
しかし、チェルシーとしても中心選手のアザールをそう簡単に手放すつもりはなさそうだ。英紙『デイリー・メール』は、アザール放出の条件としてチェルシーが移籍金2億ポンド(約290億円)以上を要求していると伝えた。パリ・サンジェルマンがFWネイマールを獲得した際のサッカー界史上最高額の移籍金と同程度の金額だ。
チェルシーの新指揮官に就任したマウリツィオ・サッリ監督も、信頼を示すことでアザールを引き留めようとしているようだ。新シーズンのキャプテンに任命することで残留を決断させることを考えているという。
一方、スペイン『アス』紙はマドリーがアザールの獲得をほぼ断念したと伝えている。フレン・ロペテギ新監督は、新加入選手ではなくMFイスコをチームの軸に据える考えとのことだ。「イスコはアザールとの勝負に勝った」「よほどのことがない限りこの夏にアザールを獲得することはない」と同紙は記している。
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