アトレティコに加入したジェルソン・マルティンス【写真:Getty Images】
今月25日にアトレティコ・マドリーはポルトガル1部のスポルティングCPに所属する23歳のポルトガル代表FWジェルソン・マルティンス獲得を発表。「選手襲撃事件」によってフリーで獲得することになったが、納得いかないスポルティングCP側が契約解除金1億ユーロ(約130億円)要求しているようだ。27日にスペイン紙『アス』が報じている。
事の発端は今年5月、タッサ・デ・ポルトガル決勝のアヴェス戦に向けて選手たちがトレーニングを行なっていたアルコシェテの練習場に、マスクを被って顔を隠したフーリガン約50人が侵入。選手やスタッフが襲撃され、バス・ドストは頭部を裂傷し、GKルイ・パトリシオやロドリゴ・バッタグリア、ウィリアム・カルバーリョ、ジョゼップ・ミシック、マルコス・アクーニャなども傷を負った。事件後、複数の選手がクラブに契約解除を求める声明を発表している。
マルティンスもクラブに契約解除を求めたうちの一人で、事実上フリーでスポルティングCPを去ることになった。同メディアによると、納得いかないスポルティングCP側がアトレティコに1億ユーロを要求しているとのこと。
さらに、スポルティングCPは現地時間27日に公式声明を発表。「アトレティコの行動は容認できない」として、国際サッカー連盟(FIFA)に訴えを起こした。FIFAの判断を不服とした場合、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴する可能性もある。
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