監督交代の劇薬はすでに投下
ワールドカップによる中断を終え、Jリーグが戻ってきた。中断など全くなかったかのような戦いが早くも繰り広げられている。
新たに欧州への移籍を勝ち取った日本代表選手たちもいる。ロシアではベンチを出ることのなかった植田直通と遠藤航だが、それぞれセルクル・ブルージュとシント・トロイデンへの移籍を果たした。
逆にアンドレス・イニエスタやフェルナンド・トーレスがやって来たが、盛大な歓迎を受けた両者は交代出場したデビュー戦に敗戦。一方で冗談のようなスコアも相次いでおり、やはりJ1は世界で最も予測困難なリーグのひとつだと言えそうだ。
横浜F・マリノスはベガルタ仙台を8-2で粉砕して順調な再発進を切ったかと思えば、次の試合ではFC東京に64分までに0-5のリードを奪われ、最終的に2-5で敗戦。仙台は大敗から立ち直り、トーレスを擁するサガン鳥栖に1-0の堅実な勝利を収めた。同日には鹿島アントラーズが柏レイソルを6-2で下した試合もあった。
レイソルは18日に行われたホームでのFC東京戦にも0-1で惜敗していた。リーグ再開からの2試合に連敗を喫したチームは他に2つしかない。そのうちのひとつであるガンバ大阪は、土曜日の清水エスパルスとのホームゲームに敗れたあとレヴィー・クルピ監督を解任し、クラブのレジェンドである宮本恒靖氏を新監督に据えた。だが、すでに5月に下平隆宏前監督から加藤望監督への交代を実行しているレイソルが今回また同様の決断を下す可能性は低そうだ。