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3月22日 第2回臨時合同実行委員会開催
3月22日、14時よりJFAハウス内Jリーグにて第2回臨時合同委員会が行われた。仙台は、やはり出席することができなかった。
第1回の合同実行委員会で共有した3つのポイントに基づいて議論を進めるにあたり、新たな論点が出てきた。「リーグ戦の再開の時期」「ヤマザキナビスコカップは19回続いてきた権威ある大会。大会を開催すべき」。
「J1・J2の同時開催にこだわるかどうか」というところで議論もかわされたが、足並みを揃えて開催しようということが決まった。さらに日程を組み直すに当たって、ホーム・アンド・アウェイの公平性がある程度なくなってしまうことはやむを得ない、ということも実行委員の総意で確認された。この結果、4月開催予定のJ1(第4節~第6節)、J2(第5節~第7節)、ヤマザキナビスコカップ予選リーグ第3節~第4節の全試合について、開催中止決定が決定された。
つまり、Jリーグ再開の目処を4月23日にしよう、ということだ。この臨時合同実行委員会で決定した事項は次の通りだ。
1.4月23日よりJリーグを再開する(被災クラブはこの限りにあらず)
2.東京電力管轄内において4月については14時より前、5月は16時前にキックオフ時間を動かす
3.ヤマザキナビスコカップは開催を正式に決定する
ヤマザキナビスコ社長との話し合いが必要だった。何度も直接のコンタクトも試みたが、ヤマザキナビスコも各地に工場を持っており、社員の安全確保、工場復旧の実務作業に追われていた。ヤマザキナビスコからJリーグに連絡があったのは3月23日午前だった、と吉田国夫広報室長は記憶している。
「開催方式についてはJリーグさんの決定に、すべて従います」
中西は、涙をぐっとこらえたという。
【3月22日・Jリーグ再開まで、あと33日】