本田圭佑のAリーグ参戦が現実味を帯びてきている【写真:Getty Images】
昨季限りでメキシコ1部のパチューカを退団し、フリーになっている日本代表MF本田圭佑。アメリカやブラジルなど、様々な場所が新天地として噂されるが、ここにきてオーストラリア移籍の可能性が高まってきたようだ。
オーストラリア紙『シドニー・モーニング・ヘラルド』によれば、本田はAリーグのメルボルン・ビクトリー加入に近づいているという。代理人がクラブと合わせてオーストラリアサッカー連盟とも数ヶ月にわたって交渉し、「マーキー・プレーヤー」として迎え入れられるとのこと。
Aリーグはサラリーキャップ制度を導入しており、ほとんどの選手は年俸を制限内に低く抑えられている。ただ、その枠から外れる存在として2人まで「マーキー・プレーヤー」の契約が認められている。
メルボルン・ビクトリーはすでにドイツ1部フライブルクから元ドイツU-19代表DFゲオルグ・ニーダーマイアーを獲得しており、彼もマーキー・プレーヤー枠とみられる。外国人枠は現時点でニーダーマイアーとニュージーランド代表FWコスタ・バルバルセスしか使っていないため、本田獲得に支障はない。
また、昨季までのエースストライカーだった元コソボ代表FWベサルト・ベリシャをサンフレッチェ広島に放出してしまったため、メルボルン・ビクトリーにとって新たな攻撃の核の補強が急務になっていた。
なお、本田の給与はメルボルン・ビクトリーからだけでなく、オーストラリアサッカー連盟のマーキー・ファンドからも支援を受けるという。最低賃金が年俸約6万豪ドル(約500万円)、チームごとのサラリーキャップが約300万豪ドル(約2億5000万円)という中で、本田との契約は年俸数百万豪ドルという破格の待遇になるとも伝えられている。
かつてロマーリオやロビー・ファウラー、アレッサンドロ・デル・ピエロ、小野伸二、エミール・へスキー、ダビド・ビジャらが歴史を作ってきたAリーグの舞台に、本田も立つことになるのか。今後の動向に注目が集まる。
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