セリエA昇格を決めたパルマだが…【写真:Getty Images】
来季のセリエAに復帰することが決まったパルマだが、不正行為によるペナルティーで“昇格取り消し”となる危険が生じている。また、キエーヴォも降格を強いられることになるかもしれない。18日付伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』などが伝えた。
かつてはセリエAの強豪クラブであり、中田英寿氏や各国の大物スター選手らも在籍していたパルマ。その後、クラブ破産により4部からの出直しを余儀なくされたが、3年連続の昇格を成し遂げて最短でのセリエA復帰を決めた。
しかし、その昇格を決めた昨季セリエB(2部)の最終節で不正が行われた疑いが浮上。スペツィアに2-0の勝利を収めた試合で、パルマの選手が相手選手に八百長を持ちかけるようなメールを送っていたとされている。
イタリアサッカー連盟の検察はこの一件で、パルマに対して昨季の勝ち点マイナス2ポイントまたは新シーズンの勝ち点マイナス6ポイントを求刑。前者の場合、セリエBで自動昇格圏の2位だったパルマは4位へ転落し、繰り上げでパレルモが昇格することになると見込まれる。
一方、別の案件ではキエーヴォも危機に立たされている。チェゼーナとの間での選手30人の移籍を通して不当な利益を得た疑いがあるとして、昨季の勝ち点からマイナス15ポイントを求刑されている。昨季13位だったキエーヴォは、15ポイントを差し引かれれば降格圏へ転落。18位のクロトーネが残留することになる。
両クラブに対する判決は今月20日から24日にかけて下される見通し。その結果によって、2018/19シーズンのセリエAを戦うチームの顔ぶれは変化することになるかもしれない。
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