ロシアW杯のMVPはモドリッチ(左)。だがデータが示すMVPはアザールだった(右)【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップはフランス代表の優勝で幕を閉じたが、大会MVPには準優勝のクロアチア代表からルカ・モドリッチが選ばれた。
キャプテンとして攻守に絶大な貢献を見せた32歳のMFが大会MVPに輝き、異論は全く噴出しなかったが、データが示すMVPは別の選手だったようだ。
サッカーの厖大なデータを収集しているデータベースサイト『Whoscored.com』は、試合ごとに選手のパフォーマンスを数値化して「レーティング」を公開している。これを出場した全試合で平均が最も高かったのは、モドリッチではなかった。
同サイトの平均レーティングで今大会最高値を記録したのは、ベルギー代表の過去最高の3位入賞に貢献したFWエデン・アザールで「8.53」だった。レッドデビルスの10番を背負ったE・アザールは6試合に出場して3ゴール2アシストを挙げていた。
2位以下には、3試合に出場して3ゴールを挙げたコロンビア代表のDFジェリー・ミナ(8.35)、ベスト16敗退に終わったスペイン代表のMFイスコ(8.29)、過剰なダイブも話題を呼んだブラジル代表のFWネイマール(8.25)、準決勝クロアチア戦で直接フリーキックを沈めたイングランド代表DFキーラン・トリッピアー(7.96)などが続く。
大会MVPに輝いたモドリッチは平均レーティング「7.50」で23位と、トップ20にも入らなかった。また、日本代表で最も高い順位だったのは、「7.05」で85位のFW大迫勇也。それに「7.04」のMF乾貴士が86位で続いた。
サッカーデータベースサイト『Whoscored.com』が記録したロシアワールドカップの平均レーティング上位10人は以下のとおり。
1位 エデン・アザール(ベルギー代表/8.53)
2位 ジェリー・ミナ(コロンビア代表/8.35)
3位 イスコ(スペイン代表/8.29)
4位 ネイマール(ブラジル代表/8.25)
5位 キーラン・トリッピアー(イングランド代表/7.96)
6位 リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/7.87)
7位 ウィルフレッド・ディディ(ナイジェリア代表/7.77)
8位タイ キリアン・エムバペ(フランス代表/7.75)
8位タイ エディンソン・カバーニ(ウルグアイ代表/7.75)
10位タイ ドグラス・コスタ(ブラジル代表/7.73)
10位タイ クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/7.73)
【了】