クリスティアーノ・ロナウド【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップは現地時間15日に決勝が行われ、クロアチアを破ったフランスの優勝で幕を閉じた。サッカー界の年間最優秀選手に贈られるバロンドールの今年の受賞者の行方に、今大会の結果はどう影響を及ぼすのだろうか。
『フランス・フットボール』誌の主催するバロンドールは、国際サッカー連盟(FIFA)の年間最優秀選手と統合されていた期間も含め、過去10年間にわたって2人の選手に独占されてきた。バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと、レアル・マドリーのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(今夏にユベントスへ移籍)だ。
2017/18シーズンにはメッシがバルサのリーガエスパニョーラ優勝、C・ロナウドがマドリーのチャンピオンズリーグ(CL)優勝に大きく貢献し、今年も2人はバロンドールの有力候補と予想されていた。だが両者ともにワールドカップで早期敗退に終わったことで、ついに“2強時代”が終焉を迎える可能性も取りざたされ始めた。
仏紙『パリジャン』は16日付で、フランス代表のFWアントワーヌ・グリーズマンとFWキリアン・エムバペがバロンドール候補になるとの見方を伝えている。両者は今回のワールドカップでそれぞれチーム最多の4得点を記録して優勝に貢献した。
また、クロアチアのMFルカ・モドリッチをバロンドール候補に推す声も強い。母国を初優勝に導くことこそできなかったが、モドリッチは大会最優秀選手のゴールデンボールを受賞している。C・ロナウドとともに昨季マドリーのCL優勝メンバーでもある。
しかし、ブックメーカーでは依然としてC・ロナウドの圧倒的優位が予想されている。「スカイベット」の受賞者予想オッズではC・ロナウドが1.25倍。モドリッチが5倍で続き、エムバペが10倍、メッシが13倍、グリーズマンが17倍となっている。
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