フランス代表のサミュエル・ウンティティ【写真:Getty Images】
【フランス 1-0 ベルギー ロシアワールドカップ準決勝】
ロシアワールドカップ準決勝の試合が現地時間10日に行われ、フランス代表とベルギー代表が対戦。1-0の勝利を収めたフランスが決勝進出を決めた。
フランスを決勝へ導くゴールを決めたのは、アントワーヌ・グリーズマンでもなければキリアン・エムバペでもなかった。51分、CKからのボールにヘディングで合わせてこの試合唯一の得点を記録したのは、DFのサミュエル・ウンティティだ。
フランスや各国メディアの中には、予想外のヒーローの誕生を過去の記憶と重ね合わせている例もある。『フランス・フットボール』誌は、「1998年のリリアン・テュラムのまさかの2ゴールのように、一人のDFがフランスをワールドカップ決勝へ導いた」と記した。
スペイン『エル・パイス』紙も、「テュラムからウンティティへ」と状況が20年前と酷似していることを強調。国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトでも「フランスの勝利は1998年準決勝を思い出させる。その時もDFがヒーローだった」として、「そういう兆しだといいね」というウンティティの試合後のコメントを伝えている。
フランスがワールドカップ初優勝を飾った1998年大会では、準決勝でクロアチアに2-1の勝利を収めて決勝進出。攻撃陣にジネディーヌ・ジダンやティエリ・アンリらを擁したチームだったが、そのクロアチア戦で2点を挙げたのはDFのテュラムだった。
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