ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督【写真:Getty Images】
現地時間11日、ロシアワールドカップの準決勝でフランス代表とベルギー代表が対戦する。
ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督は、フランス戦に向けて『ESPN』のインタビューに応じ「一切の恐れなく戦わねばならない」と、真正面から全力でぶつかっていく姿勢を明確にした。
今大会屈指の攻撃力と戦術的柔軟性を誇るベルギーは、同様に屈指の守備力と組織力、攻撃の完成度の高さを誇るフランスに挑む。初めてのワールドカップ決勝進出をかけて臨む戦いに向けて「もし恐れを抱いて試合に入っていけば、自分たちの力を落としてしまうことになる。本来できるはずのことの大半ができなくなってしまうんだ」と、メンタル面の重要性を強調した。
そして「恐れず戦うことは、おそらく我々を助けてくれる最も大きな要素だろう」と、選手たちにこれまで以上の奮起を促している。
ベルギーのワールドカップにおけるこれまでの最高成績は、1980年メキシコ大会の4位だった。ロシアの地ですでにそれ以上の成績を残せることは確定しているが、過去最高に到達するにはフランスを破る必要がある。
マルティネス監督は、フランスに「恐れ」なく立ち向かうため選手たちに守備への意識を要求する。中でも警戒するのは19歳ながらすでに3得点を奪っているFWキリアン・エムバペ。だが、彼だけをマークするわけではないとも強調した。
「我々はエムバペの動きを予測して、いいポジションをとる必要がある。彼だけではなく、それ以上にスペースを守る必要もある。フランスは非常に完成された攻撃のパターンを持っているので、他の選手たちのことも忘れるつもりはない」
事実上の決勝戦とも言われる大一番を制するのはどちらか。ベルギーとフランスの全力真っ向勝負は、日本時間12日の早朝3時キックオフ予定となっている。
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