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“黄金世代”クロアチア、4強躍進の要因。強さの秘訣は西野監督も「重視したもの」【ロシアW杯】

現地時間7日に行われたロシアワールドカップ・準々決勝、クロアチア対ロシアはPK戦の末、クロアチアが勝利を収めベスト4進出を果たした。「黄金世代」と呼ばれる今大会のヴァトレニはなぜここまで躍進できたのか。その理由には西野朗監督も重視した“あれ”があった。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

「黄金世代の」躍進

クロアチア代表
ベスト4入りを果たしたクロアチア代表【写真:Getty Images】

 試合終了のホイッスルが鳴り響くと同時に、クロアチア代表を率いるズラトコ・ダリッチ監督は目に涙を浮かべた。20年ぶりのベスト4入り。「黄金世代」と呼ばれるヴァトレニの戦士達は、その名に恥じぬ躍進を果たしてみせた。

 ここまで4試合で9得点を挙げている開催国ロシアと、4試合無敗でベスト8まで辿り着いたクロアチアとの準々決勝はまさに今大会一の激闘であった。

前半開始からポゼッション率を高めようとするクロアチアに対し、ロシアは最前線に張るアルテム・ジューバ目がけて一本の長いパスを送り、セカンドボールを拾ってフィニッシュまで繋げる姿勢を果敢に出していた。これにはここまでわずか2失点のクロアチアDF陣も、相当手を焼いていた印象だ。

 そして前半31分、そのジューバがボールをキープしデニス・チェリシェフへパス。背番号6はペナルティエリア外から左足を振り抜き、豪快にネットを揺らす。決勝トーナメント1回戦のデンマーク戦に続いてクロアチアは先制点を許してしまうこととなった。

 しかし、そこから焦らず再び自分たちのペースに戻すことができる。今のヴァトレニにはそうした強さがある。失点からわずか8分後、アンドレイ・クラマリッチの得点ですぐさま同点に追いつくことができた。

 1-1のまま迎えた後半はクロアチアが試合を支配した。59分には、イバン・ペリシッチがペナルティエリア内でフリーの状態のままボールを受ける絶好のチャンスを迎えるが、放ったシュートはポストに嫌われゴールならず。結局、最後まで試合を優勢に進めながらも追加点を奪うことは叶わずに勝負は延長戦へ突入する。

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