やはり乾には高評価。川島は…
「ベルギーのイッポン勝ち」
という、柔道大国フランスらしい巧い見出しをつけたレキップ紙に代表されるように、この試合後のレビューは、ベルギー目線のものが中心だったが、試合全体の感想としては、
「スリリングで見応えがあった」といったポジティブなものが並んだ。
フランスで人気のサッカー専門誌、SO FOOT誌は電子版で日本代表の戦いぶりをこう描写している。
「まるで落書きのようだったポーランド戦から一転、キックオフの瞬間から大胆でインスピレーションにあふれたゲームを展開した。ビルドアップの際にも、微細な意図がみられた。
シンジ・カガワはロングボールでユーヤ・オオサコやタカシ・イヌイのチャンスを模索、センターバックのヨシダとショージのコンビが赤い悪魔たちの猛攻に対峙した」
選手ごとの採点では、どのメディアでも乾貴士がチーム最高点だったが、中にはバラつきもあった。
レキップ紙では、乾と吉田麻也が7点で両軍合わせて最高点、大迫勇也、香川真司、柴崎岳が6点と続き、川島永嗣が3点。
川島に最低点がついた理由は、「86分にロメル・ルカクとナセル・シャドリのシュートを2連発で止めた好プレーはあったが、69分のベルギーの先制点の場面では対応があまりに緩かった」と、相手の反撃の糸口になった功罪による。
SO FOOT誌でも7.5と乾が最高点。
「崇高なシュート。試合を通して精度の高いプレーが光った。彼にとって充実した大会になった」
またルカクを”賢く”封じ込めた吉田が6.5、「ヤニク・カラスコにまったく仕事をさせなかった」酒井宏樹も6と高得点を得た。
ちなみにここでは、編集部による採点だけでなく、読者からの採点も募っているのだが、読者からの採点平均では、乾に断トツの8.4点がつけられている。