日本代表を率いた西野朗監督【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップで2大会ぶりのベスト16入りを果たした日本代表。帰国後、西野朗監督が記者会見に臨んでいる。
ベルギー戦後に監督から選手にどんな言葉をかけたか質問させると、西野監督は「何言ったっけ。ある選手がグループステージを突破した翌日のミーティングでいきなり発言して、小さい選手なんですけど、ブラジルの話をしたかったんでしょうけど、ブラジルという言葉を発した瞬間に詰まったんですね。そのあと泣きじゃくりながらなんとか。グループステージを突破した翌日だったので、回想しながら詰まってしまったことがあると思う。ロストフで倒れこんで背中に感じた芝生の感触、空の色を忘れるな。ベンチに座っていて居心地の悪かったお尻の感触を忘れるなという感じを言いました」と明かした。
続けて「僕が言わなくても、その小さい選手がグループステージ突破翌日に話してくれたことが、早い段階で世界に追いつける、そういう姿勢を与えてくれた選手がいたので。私自身もそういう話はさせてもらいましたけど、あの悔しさというのは、僕自身は感じたことがないです。残り30分の、自分の判断の猶予もない中の、ピッチ上の選手達も3点目もいけるんじゃないかというくらいアグレッシブに戦っていた、でも残り30分で何も修正できなかった。あれが世界だと思う。あれに対抗していくのがこれからなので。とにかく前へという中での、日々鍛えて成長していかなければいけないねという話をしました」と応えている。
【了】