韓国代表のソン・フンミン【写真:Getty Images】
韓国サッカー協会(KFA)は、ロシアワールドカップから帰国した代表チームに向けて生卵が投げつけられた一件について、“犯人探し”はしないことを決めたようだ。3日付韓国『聯合ニュース』が伝えている。
韓国代表はワールドカップのグループリーグで2連敗を喫したあと、最終節では前回優勝国ドイツと対戦。2-0で歴史的勝利を収め、ドイツをまさかのグループリーグ敗退へと追い込んだ。だが韓国も決勝トーナメント進出は果たせず、試合を終えたあと帰国の途についた。
ドイツ戦の勝利には世界中から称賛が寄せられたが、グループリーグ敗退という結果には納得できないファンもいたようだ。帰国したチームが29日に仁川国際空港で会見を行った際には、エースのソン・フンミンがスピーチを行っている最中に、その足元の床に向けて生卵が投げつけられる一幕もあった。
仁川国際空港警察は3日、この一件について捜査を行わないという決定を発表した。「被害者」であるKFAからの訴えがないためだという。
「捜査を開始する前に、KFAが犯人の処罰を望んでいるかどうかの意向を確認した。卵を投げることは暴力行為だとみなされるが、被害者の申し立てがなければ罪に問うことはできない」と警察関係者のコメントが伝えられている。
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