PK戦の末勝利したイングランド【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップも決勝トーナメントに突入し、手に汗握る熱戦が繰り広げられている。ここまで8試合が行われ、リオネル・メッシ、クリスティアーノ・ロナウドを擁するアルゼンチンとポルトガルが敗退。日本もベスト16で涙を呑んだ。
そして、8試合中3試合がPK合戦による決着となった。現地時間1日に行われた2試合は、いずれも120分では決着がつかなかった。
スペイン対ロシアは互いに1点を奪い合うも90分では終わらず。今大会初の延長戦を経てPK戦に突入。ロシアが4人目まで成功したのに対し、スペインは3人目のコケと5人目のイアゴ・アスパスが失敗して勝負あり。下馬評の低かったロシアが番狂わせを起こし、ベスト8に駒を進めた。
同日に行われたクロアチア対デンマークは延長後半の115分、クロアチアがPKのチャンスを得るも、モドリッチのシュートはGKシュマイケルに止められる。そして、PK戦では両GKで合計6本をストップ。史上稀にみるハイレベルな争いを制したクロアチアが準々決勝に進出した。
さらに決勝トーナメント1回戦最後のゲームとなった、コロンビア対イングランドも120分では終わらなかった。イングランドはハリー・ケインのPKで先制するも、コロンビアもジェリー・ミナのゴールで追いつく。そして、PK戦の末にイングランドが勝利。同国のW杯でのPK勝利はこれが初めて。
負けたら終わりのノックアウトラウンドだが、1回戦からPK戦が3試合で実現するのは史上初。前回大会の2試合を抜いて最多となったが、それだけ拮抗した戦いが展開されているということだろう。準々決勝以降も熱いゲームを期待したい。
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