ガゼッタは本田に及第点、最高点はターラブ
23日の敵地サンプドリア戦で右サイドの攻撃的MFとして先発フル出場を果たした本田圭佑は24日付イタリア三大スポーツ紙で及第点を受けた。
「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙の評価は勝ったチームとしてはまずまずの『6点』だったが、寸評は以下の通りに相変わらず手厳しいものだった。
「引っ込み思案で、よく右サイドで忘れ去られていた。この日本人はまだロッソネロ(赤と黒の意味。ミランの愛称)戦術のプロジェクトの主役にはなれない。まだまだ練習しなければならないことがある」
ゴールやアシストなど目に見える結果を出し続けない限り、強豪ミランの「背番号10」を背負うに相応しい主役とは言えない。これまで不振だった右サイドで一定以上のパフォーマンスで2-0勝利に貢献したことで、酷評続きだった本田の株価は下げ止まりを見せた感もあるが、やはり移籍当初のメディアの扱いを取り戻すには、圧倒的な活躍がほしいところだ。
ガゼッタ紙はシュート3本、ドリブル突破は3回中1度成功というデータを出している。サンプドリア戦は、負傷のカカとロビーニョのブラジル人MFコンビが先発から外れていたために、本田は出番を手にした格好だった。
1トップ下の攻撃的MFのポジションを争うライバル、モロッコ代表MFアデル・ターラブが今回最高の『7.5点』で、マン・オブ・ザ・マッチに選出されただけに、サンプドリア戦のパフォーマンスだけで、定位置確保にはまだまだアピール不足かも知れない。
【次ページ】コリエレ、トゥットも及第点。課題へも言及