下馬評の低かったロシア代表だがスペイン代表をPK戦の末に破ってベスト8進出を果たした【写真:Getty Images】
ドイツやポーランドがグループリーグ敗退の憂き目に遭うなど、序盤から波乱続きのロシアワールドカップ。もちろん決勝トーナメントでも、その流れは続いている。
すでに決勝トーナメント1回戦の4試合が終了し、ベスト8に進出する4ヶ国が決定している。そしてその4ヶ国は、全て“下克上”によって次のラウンドへと駒を進めた。
リオネル・メッシ擁するFIFAランキング5位のアルゼンチンは、同7位のフランスと激闘の末3-4で敗れ、ベスト16で姿を消した。同じ日に行われた試合では、FIFAランキング4位の欧州王者ポルトガルが、同14位のウルグアイに1-2で敗れた。
PK戦までもつれた2試合も、ともにFIFAランキングで下位のチームがベスト8に勝ち上がった。20位のクロアチアは12位のデンマークを退け、出場国中最も順位の低い70位のロシアは10位のスペインを破る大番狂わせを演じている。
現地時間2日にも2試合が組まれているが、グループリーグ初戦でドイツを倒した15位のメキシコが2位のブラジルを下す可能性は十分にある。そして61位の日本も、3位のベルギーに勝利して歴史を変えようとしている。
FIFAランキングの上位と下位のチームの実力差が縮まり、何が起きてもおかしくない今大会。日本もロシアやクロアチアの流れに続き、ベスト8進出の切符をつかめるだろうか。
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