スペイン代表を破ったロシア代表【写真:Getty Images】
【スペイン 1-1(PK3-4) ロシア ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦】
ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦の試合が現地時間1日に行われ、スペイン代表とロシア代表が対戦。1-1で90分間と延長戦を終え、PK戦4-3でロシアが準々決勝進出を果たした。
大会前の時点ではFIFAランキングで70位に位置し、開催国ながらも全32チーム中で最もランキングが低かったロシア。だが優勝候補の一角だと言われていたスペイン相手に劣勢を耐え抜き、最後はPK戦で競り勝つことに成功した。
米紙『ワシントン・ポスト』などが伝えるところによれば、ロシアの勝利は、FIFAランキングの差に基づけばワールドカップ史上「歴代3位」となる波乱だった。スペインの大会前のFIFAランキングは10位であり、両チームには60ランクの開きがあった。
歴代1位は南アフリカ(83位)がフランス(9位)を破った2010年大会の試合で、74ランク差。2位はナイジェリア(74位)が70ランク差のスペイン(4位)を破った1998年大会の試合だった。いずれもグループリーグでの試合であり、決勝トーナメントでは今回のロシアが歴代1位となる。
ワールドカップ史上に残る番狂わせと言えば、1950年大会でアメリカがイングランドを破った試合や、1966年大会で北朝鮮がイタリアを破った試合などがが語り継がれている。だがFIFAランキングの導入は1992年であり、それ以前の大会ではランキング差を算出することはできない。
今大会では、韓国(57位)がドイツ(1位)を破るという「56ランク差」の波乱もあった。2日に行われる試合で日本(61位)がベルギー(3位)を破ったとすれば、ロシアにはわずかに及ばないが「58ランク差」の勝利となる。
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