フットボールチャンネル編集部が提言する日本代表のベルギー戦スタメン案
日本代表は現地時間2日、ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦でベルギー代表と対戦する。
2大会ぶり3度目のグループリーグ突破を果たした日本は、史上初のベスト8進出を目指す。数多くのタレントを揃えるベルギーに対し、西野ジャパンはどのようなメンバーで戦うべきか。
やはり第1、2戦の11人が“最適解”だろう。
GKは川島永嗣。コロンビア、セネガル戦は低調なパフォーマンスに終わったが、ポーランド戦ではビッグセーブを披露。複数失点を喫していれば日本は最後まで攻めに出なければならず、2位通過を果たせたかはわからなかった。その意味でも守護神が果たした役割は大きく、彼個人にとっても自信回復のきっかけになったのではないか。
最終ラインも不動の4人が望ましい。大会の中で成長を遂げている昌子源は、前日会見で「ベスト8以上を目指すためにこの大会に来た」と述べた。ロメル・ルカクは規格外のストライカーだが、吉田麻也ら周囲の仲間とともに粘り強く対応したい。
中盤のトライアングルも長谷部誠、柴崎岳、香川真司がベストチョイス。ケビン・デ・ブルイネをけん制する上でも彼らの働きは重要だ。乾貴士、原口元気、大迫勇也の存在の大きさも、ポーランド戦で改めて判明した。
今大会、スーパーサブとして結果を残しているのが本田圭佑だ。初戦のコロンビア戦ではCKから決勝ゴールをアシストし、続くセネガル戦では同点弾を奪って日本を敗戦の危機から救った。持ち前の勝負強さを遺憾なく発揮しており、本田のような選手が途中から出てくることはベルギーにとってプレッシャーとなるのではないか。もちろん、一進一退の状況で進めば、の話ではあるが。
心配なのは本田以外に流れを変える、引き寄せられる選手が見当たらないことだ。ポーランド戦は6人を入れ替え、チャンスを得た選手にとっては力を示す機会だったが、インパクトを残した者がいたとは言い難い。
宇佐美貴史は攻撃力の一端は見せたが、独力で相手守備を崩すような仕掛けはなかった。周囲との連係も今ひとつで、帰陣の遅さも目についた。武藤嘉紀にしても、積極性は打ち出したがストライカーとして結果は残せず。右サイドハーフでもプレー可能だが、勝負どころでの起用を想定すればポーランド戦でゴールを決めたかった。そして岡崎慎司は負傷交代。現在は回復しているようだが、本調子でないのが残念だ。
ベルギー戦も苦しい戦いが予想され、今回は負ければ終わりの一発勝負。仮に追いかける展開となれば攻撃の駒が必要だが、本田以外に“託せる”選手がいないのが現状だ。
この試合は第1、2戦の11人で勝負を挑むべきだ。そして、このスタメンでベスト8進出を手繰り寄せる――。そのくらいの気持ちで臨まなければならない。
【了】