「大迫はベルギーのDF陣を困らせるタイプだと思う」
—ポーランド戦を振り返って。
「西野監督の采配は大きなギャンブルだった。グループリーグ突破が決まっていない中、6人もレギュラーを入れ替えることは並大抵ではないよ。本田選手を筆頭にチームのリーダーたちをベンチに座らせた。ここに来て一番の勝負に出たのではないかな」
——ベルギーとは昨年の秋も対戦していますし、その時はジャッキーさんもチームの一員として試合に臨んでいましたね。
「あの時のベルギーを2軍と思っている人は間違っているよ。今大会とほとんど同じチームだったんだ。そのチームを相手に0-1で負けはしたものの、1-1になってもおかしくない試合だった。シャドリの個人技に負けただけだ。それだけに、日本にも十分チャンスはあると思う」
——両チームとも攻める展開になるのでしょうか?
「そう思うね。日本はグループリーグの2試合と同じメンバーに戻り、相手陣内での速いパス回しや自身の攻撃的なサッカーに徹するべきだろう。フランスとアルゼンチンのような、エキサイティングな試合になると思うよ」
——鍵を握る選手は誰だと思いますか?
「柴崎選手はチームの心臓と言えるが、決勝トーナメントに入ると全てのチームの戦術は相手チームに完璧に分析され、ベルギーも対応を考えるはず。そうなると、私は大迫選手の特徴はベルギーのDF陣を困らせるタイプだと思う。彼に期待しているよ」
——西野監督の集大成となる一戦ですね!
「西野さんはきっと何か、サプライズを用意しているよ。試合が待ち遠しいね!」
(取材:フローラン・ダバディ、構成:編集部)
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