フランス代表のキリアン・エムバペ【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦の試合が現地時間30日に行われ、フランス代表がアルゼンチン代表に4-3、ウルグアイ代表がポルトガル代表に2-1の勝利を収めた。
近年のサッカー界を代表する存在であり続けた「2大スター」が、ともにワールドカップから姿を消した1日となった。アルゼンチンのFWリオネル・メッシとポルトガルのFWクリスティアーノ・ロナウドは、同日にベスト16で敗れて大会を去ることになった。
バルセロナとレアル・マドリーのエースとして活躍を続けてきたメッシとC・ロナウドは、サッカー界の年間最優秀選手に送られる「バロンドール」を過去10年間にわたって独占し続けてきた。2008年からの10年間で、それぞれ5回ずつの受賞を成し遂げ、歴代最多の受賞回数で並んでいる。
今年もメッシがバルサのリーガエスパニョーラ優勝、C・ロナウドがマドリーのチャンピオンズリーグ(CL)優勝に大きく貢献し、ともにバロンドールの有力候補だとみられていた。しかし、ワールドカップでの上位進出を逃したことで、受賞レースは混戦となってくるかもしれない。
ワールドカップでチームを優勝に導く活躍を見せた選手が、メッシとC・ロナウドを王座から引きずり下ろす可能性もある。スペイン紙『アス』は、メッシのアルゼンチンを敗退に追い込んだフランスのFWキリアン・エムバペとFWアントワーヌ・グリーズマン、ブラジルのFWネイマールを候補に挙げている。
『マルカ』紙ではエムバペやネイマールのほか、今大会の得点ランク首位に立つイングランドのFWハリー・ケインや、CL優勝メンバーでもあるクロアチアのMFルカ・モドリッチらも候補として言及。メッシとC・ロナウドが支配を続けてきたサッカー界に、ついに世代交代の時が訪れるのだろうか。
【了】