「茶番、まったくの茶番劇だった」
すでに様々なメディアで取り上げられているとおり、決勝トーナメント進出を決めたポーランド戦後の日本代表には、世界的に厳しい言葉が飛んでいる。それは英国でも例にもれず、グループリーグ2戦目となったセネガル戦後にはポジティブなコメントが多く残されたのとは対照的だった。
英国メディアで最も目についた言葉は「Farce」。「茶番」「笑劇」「滑稽」と訳される単語である。同時に並んだのが「ギャンブル」「危険な賭け」といった内容のコメントだ。
結果的にセネガル対コロンビア戦は0-1で終わったとはいえ、西野朗監督の指示のもと、日本代表がプレーを“止めた”時点ではまだ残り時間10分以上もあった。つまり、サマーラ・アリーナで行われていた試合で、セネガルが同点ゴールを奪う可能性は十分に残されていたわけだし、もしくは日本と対戦していたポーランドが2点目を取りに来る可能性もあったわけだ。
『BBCラジオ5』で実況を務めたコナー・マクマナラは試合後、次のように語っている。
「茶番、まったくの茶番劇だった。1982年のワールドカップの西ドイツ対オーストリアの現代版ともいえる。あの試合では、西ドイツが1点取って両チームともにグループリーグ突破が確定し、その後はただボールを回し続けることになる」
「日本の場合は、賭けだった。まだ16分間残っている時点でコロンビアが点を取ったと知り、その時点から日本は自陣でボールをキープして、センターサークルより先にはいかなかった。勝負することを止めたのだ。タッチラインでは、サブの選手が(フェアプレーポイントで勝ち抜くことを意味するように)カードのサインを手で作って、警告をもらわないように指示していた」