吉田麻也【写真:Getty Images】
日本代表は30日、ロシアワールドカップの決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦に向けてキャンプ地・カザンで練習を行った。
ここまで全試合先発フル出場を果たしている吉田麻也は、ベスト8入りを懸けて対戦するベルギーとのゲームでも引き続き出場する可能性が高い。
吉田は「いつもプレッシャーはあります。代表でプレーする時はいつもそうだし、プライドも責任もあるし、多くのマインドを持ってプレーしている。この期間が日本のサッカーにとってとても重要だということも理解しているんで。我々は日本サッカーの未来のためにも結果を残す責任もある。僕が約束できるのは結果を残すためにベストを尽くすことだけ」と意気込みを語っている。
エデン・アザール、ロメル・ルカク、ケビン・デ・ブルイネ。ベルギー代表の主力は吉田と同じくプレミアリーグでプレーしている選手が多い。チームメイトに、対戦経験のある選手のことをどう伝えるかと問われた背番号22は「今は沢山の人たちがプレミアリーグを見ているので、もちろん僕はいくつかアドバイスをするし意見も言うけど、みんな彼らと対峙することがどれだけ難しいかを分かっている。小さな1つのことが大きな違いになってしまう。だから僕らは90分間集中し続ける必要があるし、それがゲームのカギになると思います」と話している。
ロシアワールドカップ本大会ではここまで全試合で失点を喫している日本。強力なベルギー相手に、どれだけ長く無失点で試合を進められるかということも重要になってくるだろう。
「大きな部分を占めているというのは自覚してますけど、そうはいっても1人では守れないので。さっき言ったように組織で、グループとして団結して守っていかなければいけないチーム、対戦相手だと思うので、そこをいかに90分通して、もしくはそれ以上になるかもしれませんが、突き詰めていけるか。集中して自分たちのタスクを遂行することができるかが重要になってくるんじゃないかと思います」と吉田自身も守備の重要さを理解している。
ベルギー戦に勝利すれば、日本サッカー史上初のワールドカップベスト8入りが決まる。背番号22は「それは僕の夢。今大会の最大の目標でもある。次の試合に勝てば夢が達成できるし、日本サッカー界が次の歴史のステップを踏み出すこともできる。でも誰も分かりません」と気を引き締めている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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