国際サッカー連盟(FIFA)【写真:Getty Images】
現地時間28日に行われたロシアワールドカップ・グループリーグH組最終節の結果、日本代表はセネガル代表を抑えてグループ2位での決勝トーナメント進出を果たした。順位決定に用いられたのは「フェアプレーポイント」だった。
3試合を終えた時点で、日本とセネガルは勝ち点4、得点4、失点4(得失点差プラスマイナスゼロ)で全くの同成績。次に順位決定の基準となるのは直接対決の成績だが、それも2-2のドローで互角だった。
直接対決でも順位が決まらなければ、警告数・退場数により算出される「フェアプレーポイント」で順位が決定される。セネガルより警告数の少なかった日本代表がコロンビアに次ぐグループ2位となった。
ワールドカップ本大会において、フェアプレーポイントで順位決定が行われるのは史上初。各国メディアやファンの間には戸惑いや賛否両論の意見もあるようだ。だが国際サッカー連盟(FIFA)の競技ディレクターを務めるコリン・スミス氏はその意図を説明するとともに、問題のあるルールだとは考えていないと主張している。
「抽選は避けたいと考えている。チームはピッチ上で起こることに従って勝ち進むべきだと我々は信じているからだ。ワールドカップで適用されたのは初めてなので、これから評価を行う。だが現状では、変える必要があるとは考えていない」とスミス氏のコメントを英紙『ガーディアン』などが伝えている。
フェアプレーポイントも同点であった場合には、抽選という「ピッチ外」の手段で順位の決定が行われる。フェアプレーポイント制がワールドカップで導入されたのは今大会からであり、前回大会までは直接対決も互角なら抽選が行われる規定となっていた。
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