なぜか似たもの同士のウルグアイとポルトガル
今大会のウルグアイはひと味違う。伝統の堅守は健在だが、ビルドアップができるようになった。これまでウルグアイといえば、守備の堅さには定評があったものの攻撃はカウンター一本槍、およそパスをつないでいくイメージはなかった。ところが、今回のウルグアイは相手のプレスを巧みなパスワークで外せるようになっている。
対戦するポルトガルは柔軟なテクニックで知られる国だが、2年前のEUROで優勝したときは途中から堅守のチームとして勝ち上がっている。その後は元のポルトガルに戻っていたのだが、ロシアワールドカップの初戦の相手がスペインということもあり、何となく再びEUROのときのスタイルに回帰した。
パスワークを身につけた堅守ウルグアイ、堅守に活路を見出したテクニックのポルトガル。どちらも従来のスタイルに新たな味付けがされた結果、本来は対極にある両チームが妙に似たもの同士になっている。
ポルトガルの切り札はもちろんクリスティアーノ・ロナウド、対するウルグアイはエディンソン・カバーニとルイス・スアレスのお馴染みのコンビである。
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