ACミランのクラレンス・セードルフ監督はアウェイ、サンプドリア戦後の公式記者会見で4-2-3-1システムの右攻撃的MFで先発フル出場した本田圭佑の起用法について口を開いた。
記者会見室で、2-0で勝利後の高揚感を浮かべるセードルフ監督はメディアからの最後の質問に丁寧に応じた。
内容は「なぜ、本田を右サイドで起用するのか」だった。
セードルフ監督は笑みを崩さずにこう切り出した。
「右サイドが本田にとっていいポジションだと見えるからだ。彼はクオリティーが高い選手。前半もサンプドリアのDF陣を非常に困らせていた。局面を変えたり、いいパスを出したりしていた。君たちメディアもこれから、もっと本田についてポジティブな質問ができると思う。
いつもこういう質問に対する僕の答えは同じなんだけれど、本田はクオリティーのある選手、クオリティーが高い選手はどこでもプレーできる。今このポジションでプレーしているが、時にはトップ下でもプレーすることがある。彼はとても快く、僕の要求に答えてくれている」
指揮官はトップ下か右攻撃的MFか、という適性の問題には踏み込まなかった。「一定以上のクオリティーを持つ選手ならどのポジションでもプレーできる」という自らの哲学を強調しており、本田に関しては、あくまで負傷者やチーム状況に応じた起用を続けることになりそうだ。つまり、本田は当分の間、右サイドで日々結果を求められることになりそうだ。