長友佑都【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップ・グループリーグH組第3節のポーランド戦から一夜明けた現地時間29日、日本代表が練習を行った。
ポーランド戦ではコロンビア、セネガル戦とは違ったメンバーで挑んだ日本。山口蛍や酒井高徳など、ここまで出番がなかった選手がスタメンに名を連ねていた。
スターティングメンバーを6人入れ替えるという大胆な布陣で挑んだ西野ジャパン。しかしこの先発メンバーを、一部メディアがポーランド戦直前に公表していた。日本代表の練習は冒頭15分のみの公開であり、戦術練習や紅白戦などはすべて非公開であった。にも関わらず情報が漏れていたのである。
これについて本田圭佑は29日、自身のTwitterを更新し、「メディアの皆さん」と切り出して「ポーランド戦前にスタメンを公表してたけど、練習は非公開やったわけで…真実の追求するポイントがいつもズレてるよ」と苦言を呈していた。
そして長友佑都もこの件についてこう言及している。
「あの、試合前日にスタメンが出た記事がありましたけど、うーん、その…まあ、みなさんお仕事の立場だったり、あとはその裏に家族がいたり、大切な人がいるっていうのを理解した上で自分は言いたいですけど、あの記事を見てすごく残念でした。どこから漏れたのか、どこかで見ていたのか、それは分からないですけど、すごく一緒に戦う日本人として残念な気持ちに選手みんな、なりましたね。
で、僕たちブラジルワールドカップが終わってから4年間、このロシアワールドカップに懸けてすべてのエネルギーを懸けて、覚悟を持ってやってきたので、この期間だけでいいので同じ日本人として、同じ仲間として、僕たちに力を貸してほしい。もちろん、批判するなとかそういうのではなくて、批判は全然問題ないしそれは当たり前のことだと思うんですけど、そういうチームの内部の部分が漏れたりするのは、やっぱり自分たちやるせない気持ちになるんでね。どうか、自分たちに力を貸してほしいですし、協力してほしいなと。それだけです」
背番号5は続けて、「僕らも試合前日の夜にこういう記事が出ている、スタメンのね。なんで、絶対に分からないだろうっていうレベルのスタメンだと思うんですよね。1人、2人が代わるくらいで、それを予想されるのは普通だと思う、分かると思うんですけど、あのスタメンを当てるというのは、明らかに内部から漏れているのか、それとも外から見ているのか、どうなのか分からないですけど、非常にやっぱりすべてを懸けて戦っている身として残念だと思って。
そういうちょっとした情報だったりも命取りになりかねない。スタメンだけじゃなくて、もしあのオフサイドトラップがどこかで情報が漏れて知られたら、あれ、たぶん失点になっていたと思うんですよね。2列目から選手が飛び出してきて。そういうのも含めて、力を貸してほしいなと思います」と話している。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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