「塩漬け」を試みた日本。合意したポーランド
【日本 0-1 ポーランド ロシアワールドカップ・グループリーグH組第3節】
82分、長谷部誠が3人目の交代選手としてフィールドに入る。日本はポーランドに1点負けていた。コロンビア対セネガルは1-0でコロンビアのリード。2つの試合がこのまま終わり、日本がイエローカードをもらわなければフェアプレーポイントの差でグループリーグ突破が決まる。長谷部はプレーを終わらせるためにフィールドに出ていた。
打ち方やめ。日本の様子を見てポーランドもこのゲームの「塩漬け」に合意する。ポーランドは1勝を持ち帰り、日本はベスト16を手にする。ただし、残り10分強でセネガルが同点にしなければの話だが。
長谷部は伝令の役割を果たし、日本対ポーランドは実質的に終了する。あとはコロンビア対セネガルの結果次第。西野朗監督はコロンビアの勝利にすべてを賭けた。この割り切りはなかなかできないと思う。ポーランドの合意を得るのは難しくないとしても、コロンビアがそのまま勝てるかどうかは誰にもわからない。実際、試合の流れからしてセネガルが同点に追いついても不思議ではなかった。
もし、これでグループリーグ敗退なら、6人のメンバー変更も含めて西野監督と日本代表は大バッシングを受けていたかもしれない。談合試合は褒められたことではないが、西野監督の腹の括り方には感嘆した。
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