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日本代表 6年前

博打に勝った西野監督、腹の括り方に感嘆。8強も見据えた先発変更、最善の形で決勝Tへ【西部の目/ロシアW杯】

 現地時間28日、日本代表はロシアワールドカップ・グループリーグでポーランド代表と対戦した。0-1でリードを許して迎えた後半終盤、日本は自陣でボールを回して試合を終わらせた。コロンビアがセネガルに勝利したため、日本は2位で決勝トーナメント進出を決めた。0-1でのクローズは一種の賭けだったが、西野朗監督は腹を括っていた。(文:西部謙司)

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

「塩漬け」を試みた日本。合意したポーランド

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西野朗監督【写真:Getty Images】

【日本 0-1 ポーランド ロシアワールドカップ・グループリーグH組第3節】

 82分、長谷部誠が3人目の交代選手としてフィールドに入る。日本はポーランドに1点負けていた。コロンビア対セネガルは1-0でコロンビアのリード。2つの試合がこのまま終わり、日本がイエローカードをもらわなければフェアプレーポイントの差でグループリーグ突破が決まる。長谷部はプレーを終わらせるためにフィールドに出ていた。

 打ち方やめ。日本の様子を見てポーランドもこのゲームの「塩漬け」に合意する。ポーランドは1勝を持ち帰り、日本はベスト16を手にする。ただし、残り10分強でセネガルが同点にしなければの話だが。

 長谷部は伝令の役割を果たし、日本対ポーランドは実質的に終了する。あとはコロンビア対セネガルの結果次第。西野朗監督はコロンビアの勝利にすべてを賭けた。この割り切りはなかなかできないと思う。ポーランドの合意を得るのは難しくないとしても、コロンビアがそのまま勝てるかどうかは誰にもわからない。実際、試合の流れからしてセネガルが同点に追いついても不思議ではなかった。

 もし、これでグループリーグ敗退なら、6人のメンバー変更も含めて西野監督と日本代表は大バッシングを受けていたかもしれない。談合試合は褒められたことではないが、西野監督の腹の括り方には感嘆した。

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