ポーランドは国の「誇り」をかけて日本に襲いかかる
日本代表にとって運命の3試合目は、ヴォルゴグラードで行われる。対戦相手は2連敗ですでにグループリーグ敗退が確定しているポーランドだが、侮れない相手になりそうだ。
主将のヤクブ・ブワシュチコフスキ、グジェゴジュ・クリホビアク、バルトシュ・べレシュインスキと異例の3選手を引き連れて記者会見に臨んだポーランド代表のアダム・ナバウカ監督は「誇りのために全力を尽くす」と宣言した。
ポーランド国内では当然チームに対する不満が高まっているようで、エースのロベルト・レバンドフスキも矢面に立たされ、チーム内での不和など噂が飛び交っている。ブワシュチコフスキはそうした報道が事実と異なることを強調し、それを証明するために日本戦で勝利して帰る意志を強調した。
レバンドフスキも前日練習には元気に参加しており、未来への投資よりも勝利のために考えられるベストの布陣で好調の日本に挑んでくる可能性が高まった。そして今大会において、ここまで2連敗のチームが3試合目で良いパフォーマンスを見せて、グループリーグ突破がかかった対戦相手を苦しめている事実が彼らを勇気づけていることは間違いない。
グループBではモロッコが、イラン、ポルトガルに善戦及ばず2試合でグループリーグ敗退が確定したが、折れることなくスペインにチャレンジして大健闘。優勝候補の強豪国と2-2の引き分けに持ち込んで確かなインパクトを残した。グループCのペルーはデンマーク、フランスにいずれも0-1で敗れて決勝トーナメントの道を絶たれたが、3試合目でオーストラリアに2-0の完勝を収めて36年ぶりのワールドカップを終えた。