イングランド代表【写真:Getty Images】
現地時間28日に行われるロシアワールドカップ・グループリーグG組第3節の試合で、イングランド代表とベルギー代表が対戦する。両チームにとっての本音は「負けたい」という試合になるかもしれない。
イングランドとベルギーはともにここまで2連勝を収め、決勝トーナメント進出を決定済み。最終節の直接対決は1位通過と2位通過を決める一戦となる。
G組のチームは決勝トーナメント1回戦で、日本代表の入っているH組のチームと対戦する。H組から16強進出の可能性を残しているのは日本、セネガル、コロンビアの3チーム。最終節の結果次第でどのチームが1位と2位になるかは予想が難しい状況だ。
G組の1位チームがH組の2位チームを倒して準々決勝進出に進んだとすれば、次に対戦する相手はE組1位対F組2位の勝者。2試合を終えた時点での順位通りであれば、ここにはブラジルとドイツが入ることになる。イングランドとベルギーは、首位でグループを通過してしまえば準々決勝でそのどちらかとの対戦が見込まれるというわけだ。2位通過で逆の山に入れば、現在の順位通りならスイスあるいはメキシコとの対戦となる。
E組とF組の最終節は27日に行われ、順位が確定する。また、28日にもH組の2試合が先に行われ、イングランドとベルギーのG組は最後に最終節の試合が行われる。他のグループの結果次第では、明らかに「負けた方が得」な状況となっているかもしれない。
なお、イングランドとベルギーはここまで勝ち点だけでなく得点数、失点数も同成績。直接対決を引き分けで終えた場合には、レッドカードやイエローカードの数で算出される「反則ポイント」で順位が決定される。試合終盤にスコアが同点の場合、選手の本音としては「警告を受けたい」という状況になる可能性もある。
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