宇佐美貴史【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップ・グループリーグH組第2節のセネガル戦から一夜明けた25日、日本代表は練習を行った。、
セネガル戦で途中出場を果たし、ワールドカップのピッチに初めて立った宇佐美貴史は「あの時間帯で出て、今まで感じたことのないスピードで時間が過ぎて2、3分やったと思うんですけど、1分半くらいで終わった感じですよね。体感的には」と振り返っている。
しかし「緊張はなかった」と語る宇佐美。続けて「ワールドカップですし、時間帯も時間帯でしたけど、されどサッカーであることに変わりはないなと思いました。いざ、出てみれば、やっぱワールドカップやなっていうことは感じなかったです。あのフィールドの大きさで味方が10人いて、相手も合わせて22人、スタンドにはお客さんがいてっていうことには変わりはなかったし。そんなにワールドカップを戦ったっていう感じはなかったですね」と話す。
確かに出場時間は短かったかもしれない。それでも、収穫はあった。「経験値としては時間が短くても大きかったと思います。見ているぶんにもサブで感じる空気とかはプラスになりますし、時間が短くても出ればプラスになるし、それの経験値が濃ければ濃いほど、やっぱり自分にプラスの要素として返ってくると思いました。
それくらいレベルが高かったと思いますし、注目度もそうです。魅力のある大会だなって、出て改めて思いましたし、だからこそもっともっと出場時間を増やしていけるように、もっと必要とされるように、やっていく以外ないなと改めて思いましたね」
決勝トーナメント進出をかけて挑むポーランド戦は何が何でも勝ち点を奪いに行かなければならない。「アフリカ人選手との対戦よりかはやりやすいと思います。アフリカ人選手に関しては全然違うスピード感だったり、間合いがあるので。今代表に入っている選手はヨーロッパでの経験が多いし、慣れた相手というか」と宇佐美が話すように、ポーランドにはブンデスリーガで活躍する選手が非常に多い。そして日本代表にも、ドイツのクラブで活躍する選手は多数揃っている。そのため宇佐美が話すように、「慣れている」相手であることは間違いない。
日本は引き分け以上で決勝トーナメント進出が決定する。だが宇佐美は「引き分けてよしっていう考え方ではないと思いますね。勝ちにいくだろうと思いますし、勝ちに行った結果引き分けは仕方ないですけど、引き分けを狙いにいくのは考えづらいと思います」と述べる。
チームは今、一体感を持って試合に挑むことができている。それは「みんなで話しているというか、試合が始まる前、サブの選手もすごく声を出している」という宇佐美のコメントからも見て取れるだろう。一丸となった日の丸を背負う戦士たちは、現地時間28日、運命のポーランド戦を迎える。
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