韓国代表のDFチャン・ヒョンスはメキシコ戦でPKを献上し厳しい批判を浴びている【写真:Getty Images】
現地時間23日に行われたロシアワールドカップのグループステージ第2節で、韓国代表はメキシコ代表に1-2で敗れた。これで初戦スウェーデン戦に続く連敗となっている。
韓国にとっては酷な失点が続いている。スウェーデン戦では途中出場のDFキム・ミヌがPKを献上し、それが決勝点につながった。そして迎えたメキシコ戦でも、勝敗の分かれ目となったのはPKだった。
24分、ハビエル・エルナンデスからのパスを受けたアンドレス・グアルダードが左サイドの深い位置からクロスを上げると、ボールがペナルティエリア内からスライディングでブロックに入った韓国のDFチャン・ヒョンスの手に当たり、主審は迷わずPKを宣告した。
これがカルロス・ベラの先制点につながり、66分にメキシコはハビエル・エルナンデスが追加点。韓国の反撃は後半アディショナルタイムのソン・フンミンの一発にとどまった。2連敗によって韓国の自力でのグループリーグ突破は消滅している。
韓国メディア『スポータルコリア』は、チャン・ヒョンスのPK献上に繋がったプレーを「無責任なタックル」と断じた。さらに「決定的な場面でチャン・ヒョンスの判断は慎重できなかった」と厳しい評価を下している。
韓国『朝鮮日報』も「一体なぜチャン・ヒョンスはタックルを試みたのだろう?」というタイトルの記事を公開し、FC東京でキャプテンを務めるDFの軽率なプレーに疑問を呈した。記事の中では「チャン・ヒョンスのタックルのシーンは容易に理解できない」と厳しい指摘も飛んでいる。
同紙は「もしチャン・ヒョンス後ろに誰もいなかったらタックルをしてでも防ぐことが正しかった」と述べつつ、人数が揃っていて守備が安定している状態で「無理にタックルしようとした」とプレーの判断に疑問を投げかけた。
一方で「チャン・ヒョンスに(ハンドをする)意思はなかった可能性が高い。突破を許さず、失点しないという気持ちが本能的に示されたものと見ることができる」と、プレーへの姿勢そのものは擁護している。それでも「手を挙げたことは問題。センターバックが絶対やってはならない場面が習慣のように出てきた」とハンドの判定に繋がったチャン・ヒョンスの動きを非難した。
自力でのベスト16進出が不可能になり、崖っぷちに立たされた韓国。ドイツ代表が23日の試合でスウェーデン代表に敗れれば、27日の最終戦を前にグループリーグ敗退が決まってしまう。
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