ドイツが劇的勝利【写真:Getty Images】
【ドイツ 2-1 スウェーデン ロシアワールドカップ・グループリーグF組第2節】
現地時間23日に行われたロシアワールドカップ・グループリーグF組第2節でドイツはスウェーデンと対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。
初戦でメキシコに敗れる波乱のスタートとなった前回王者ドイツは、勝たなければいけない第2節。もちろん、立ち上がりから主導権を握った。
しかし、スウェーデンからすれば想定内。徹底的に中を固め、ドイツが使いたいスペースを消していく。
最初の決定機はスウェーデン。13分、高い位置でのボール奪取からベリが抜け出すが、ボアテングに対応されて転倒した。VARでの判定を求めるも、主審は試合を止めない。
ドイツは25分にアクシデント。ルディがトイボネンと不運な接触をして鼻から出血する。ベンチはかなり粘ったものの結局プレー続行は困難で、31分にギュンドアンが投入された。
その直後にスウェーデンが先制する。32分、敵陣でクロースのパスをインターセプトすると、右サイドのクラーソンがシンプルに中へ。トイボネンのボレーシュートは対応したリュディガーの足に当たって浮き上がり、GKノイアーの頭上を越えるループシュートとなってゴールネットを揺らした。
前半終了間際にはスウェーデンがセットプレーで決定機。トイボネンのヘディングシュートが枠をとらえた。だが、ドイツはノイアーのファインセーブでしのぎ、1点差で折り返す。
すると、ドイツは早い時間に追いついた。48分、後半からゴメスを投入したことで左サイドに出ていたヴェルナーが深い位置に運んで折り返すと、ニアでゴメスが潰れてロイスがひざでシュート。気持ちでねじ込んで1-1とする。
良い形で後半を始めたドイツは、完全に主導権を握って逆転弾を狙う。セカンドボールをことごとく拾って分厚い攻撃を仕掛けた。だが、引き分けでも良いスウェーデンは粘り強く守った。
1-1の状況が続いて焦りが出てくるドイツは、82分にボアテングがこの日2枚目のイエローカードで退場。残り時間を10人で戦うことになる。
だが、ドイツの自力突破が消えかかった後半アディショナルタイムにドラマが起こる。ペナルティエリア左脇からのFKとなると、わずかにずらしてクロースがシュート。ゴール右上に決めて、土壇場で逆転に成功した。
【得点者】
32分 0-1 トイボネン(スウェーデン)
48分 1-1 ロイス(ドイツ)
90+5分 2-1 クロース(ドイツ)
【了】