山場は2戦目。次なる相手はアフリカの雄・セネガル
圧倒的な格上と見られたコロンビアを2-1で撃破し、ロシアワールドカップのグループリーグで白星発進を果たした日本代表。歴史的勝利から一夜明けた彼らはベースキャンプ地・カザンに戻り、24日の第2戦・セネガル戦に向け再始動した。
20日は前日のスタメン11人と本田圭佑が室内調整となり、グラウンドには姿を現さなかったが、それ以外の11人はフィジカル系のメニューやボール回し、セットプレーの確認、ハーフコートのゲーム形式の練習などを1時間程度消化した。同日午前のカザンは悪天候に見舞われ、雨も降ったため、練習も短めで終了となった。
国内でのコロンビア戦視聴率が48.7%にのぼるなど、大会前の下馬評の低さから一転、西野ジャパンの評価は急上昇している。選手たちのところにも祝福メールが殺到しているという。
だが、8年前の南アフリカワールドカップのグループリーグ第2戦・オランダ戦の苦杯を経験している守護神・川島永嗣は「グループの中で一番の山場は2戦目」だと断言する。「セネガルはタレント力や能力、スピードだったりが他の国と違うものを持っている。コロンビア戦よりかなり難しいゲームになるんじゃないか」と厳しい戦いを予想しているようだ。
確かに南アフリカ大会のオランダを振り返ってみると、初戦の相手だったカメルーンとは全く別のタイプのチームだった。日本は駒野友一がクロスを上げられ、田中マルクス闘莉王のクリアが小さくなり、川島がシュートを止められないという小さなミスが3つ続いてヴェスレイ・スナイデルに決勝点を叩き込まれた。
強豪相手の一戦でミスの連鎖は致命傷になりかねない。コロンビア戦では幸いにしてそういうシーンが出ることなく終わったが、セネガルはフィジカル的に日本をはるかに上回る国だけに、これまで以上に守備を徹底しなければ、粉砕される可能性もゼロではない。