PKは「うまく誘えた」。柴崎は流れをどう見たか
ロシアワールドカップの初戦、19日に日本はコロンビアに2-1で勝利。1-4で大敗した4年前の“リベンジ”を果たすとともに、グループリーグ突破へ前進した。
セカンドボールを拾ってからのシュートで相手のハンドを誘発し、そのプレーで得たPKを決めた香川。同点とされて迎えた後半に本田圭佑のコーナーキックから殊勲のゴールを叩き込んだ大迫にスポットライトが向くのは当然だが、攻守のオーガナイズという面で柴崎岳のゲームコントロールは際立っていた。
「立ち上がり特にそう言った展開を視野に入れながら、うまくPKを誘えて、非常に自分たちが引き寄せた流れだったと思います」と柴崎が振り返るのはスタート時からの積極的な攻めの姿勢について。PKを誘ったシーンはクロスのクリアボールから香川がボールを止めず縦に蹴り出し、ワンバウンドしたボールを大迫が運んで左足のシュートに持ち込んだ。
「プレービジョンとしては相手が10人になったので、より多くの回数ボールを触ろうと、なるべく自分が関わっていこうと思ってやっていました。10人になったからそれがやりやすかったというのはありますけど、そこから展開していこうという意図はもちろんありました」
そう語る柴崎だが前半はチーム全体がやや慎重になって、数的優位をそれほど生かせないまま同点に追いつかれる状況を招いたことを認める。「10人になったとしても後ろは4-4のラインが引かれていて、前線が1人いなくなっただけなので、逆にやりずらい部分が正直(があった)」。特にカウンターで1対1に持ち込まれてしまうと苦しいため、ボールを持ちながらも重心が後ろになっていた。